- 働く
- 挑戦
- 移住
東京から島暮らし経由でたどり着いた場所
- 家族構成:夫婦
- 年代:40代
- 職業:発酵料理研究家
今回お話を伺うのは、いちき串木野市地域おこし協力隊として活躍する後藤香音さん。
東京の大学を卒業後、新卒で協力隊としてIターンして4年。
なぜ見ず知らずの土地であるいちき串木野市に新卒Iターンすることを決めたのか、学生時代までさかのぼって丁寧にお話いただくとともに、協力隊退任後の展望についてもお話を伺いました。
【聴き手=上木寿人(魅力PRライター)、森満誠也(LR株式会社)】
【目次】
東京の大学を卒業後、いちき串木野市役所で地域おこし協力隊として働き始めました。
移住してきて4年目になります。
①英語教育、②イラスト等のデザイン、③CMを作ったりする動画制作の3つをミッションとして、いちき串木野をPRするような活動を仕事にしています。
2025年3月で地域おこし協力隊を退任予定で、退任後は起業した会社で引き続きいちき串木野市を活動のメイン拠点として働くつもりです。
今は実家が東京にあるんですけど、父親の仕事の関係で、かなり引っ越しをたくさんする家族だったんです。
中学&高校と名古屋に6年間住んでたこともあったり。
ちなみに大学は東京の女子大へ通ってて、在学中にカナダへ半年間留学したりもしていました。
大学の教授から、「鹿児島で面白そうなフィールドワークできる場所があるよ」って紹介されたんですよ。
失礼ながら、協力隊着任を検討するまでは、正直全く知らない土地でした。
元々が就職も海外志向だったんですが、当時はコロナでそれどころじゃなく、とても海外で就職できるような状況ではなくなってしまいまして。
なので、海外っぽい場所であれば正直どこでも良いやって。
なんか、いちき串木野って海外っぽいじゃないですか?笑
協力隊応募前に、一度いちき串木野へ下見に来たんですね。
その時にいちき串木野市役所の職員さん達とお話する機会があって。
そこで話をした職員さんがめちゃくちゃ良い人達でして!
人の良さに触れて、移住を決めました。
変わらないですね。良い印象のまま。
もちろん、良いことばかりじゃなくてトラブルもたくさんあるんです。
時には関係者の方と意見がぶつかることもあるんですけど、後で冷静になったら「私が悪かったな..」って思うことばかりなんですよ。笑
特に市役所の人たちとたくさんケンカして反省して仲直りして..を繰り返してきてる4年間なので、当初よりも今の方が絆が強くなってるんじゃないかと思ってます。
うーん..「空広っ!」だったかも。
東京だと、ビルとビルの隙間に空があるみたいな印象なので。
あと、「電線多っ!」も思いました。
どこで写真撮っても電線が写りこんで、写真がしましまになるんですよ。笑
場所ででいうとやっぱり冠嶽園(カンガクエン)ですかね。
私、カンフーが好きなんですけど、冠嶽園の中国風の景色の中でカンフーシャツを着るとめっちゃ馴染むっていう。(..だれの参考にもならない情報なんですけど。笑)
お店まで含めるともっとたくさんありますよ!
パラゴンみたいな自家焙煎の珈琲屋さんに日常的に来れるとか。
コンパクトで海にも山にもアクセスが良いとか。
あとは何より人が良いことですかね。市役所職員が面白いっていう。
一番の魅力は人だと思います。
2024年5月に株式会社を設立したんですね。
自分一人の会社なんですけど、協力隊の活動とは別の副業という形で動かしていて。
協力隊の活動を通して、市の色々な部署はもちろん、色々な事業者さんとも接点ができたので、退任後は自分の会社で事業を受託していけたらなと思っています。
私が得意なことでいちき串木野市のみなさんの力になれるようなことがあれば、それを仕事にしていきたいなと考えています。
私は地域おこし協力隊として移住してきてるので、かなり独特な移住の仕方をしている自覚がありまして。
移住のハードルって低い方が良いと思っているんです。
「いちき串木野のために!」みたいなキラキラした理由じゃなくても、子どもに通わせたい学校があるとか、こういう環境で子育てしたいとか、良い立地に空き物件が出てるとか、そういう理由で全然大丈夫だと思っています。
私なんて教授から紹介されてホイホイ移住してきたぐらいの感じなので。笑
移住ってそれぐらいの理由で大いにOKだということが伝わればいいなと思います!