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東京から島暮らし経由でたどり着いた場所
- 家族構成:夫婦
- 年代:40代
- 職業:発酵料理研究家
今回お話を伺うのは、4女1男のママ&studio hananchi運営に奮闘する石神華英さん。いちき串木野市に暮らしながら日々子育てをする中で感じる想いや、転勤族の妻として全国様々な場所で暮らしてきたからこそ感じること、田舎あるある等、良いところも悪いところも全部ひっくるめてお話していただきました。
宮崎出身で、転勤族として広島や山梨、東京の暮らしや子育て事情も知ってる石神さん。
移住メディアでこの属性の方にインタビューするとなると、「他の地域と比べていちき串木野市の魅力的なところを話してほしいんです!」って聞いちゃいたくなりそうじゃないですか?
なりそう!笑
それだと面白くないなと思っていて。
普段生活してると、良いところだけじゃなく悪いところも当然見えてきちゃうじゃないですか?
そこも含めて読者のみなさんにリアルな情報をお伝えできたら、いちき串木野市の本当の意味での良さが伝わるのではないかと!
なるほど!
じゃあ「田舎あるある」みたいなことも、言って良いわけですね!?
そういうのを聴きたいんです!笑
そういう情報こそ、移住を検討する際に必要な情報なので。
【目次】
まずはいちき串木野市に移住する前の暮らしについて聴かせてください。
石神さんって出身地はどちらでしたっけ?
宮崎県です。
田野町っていう、割と田舎の方に実家があって。
生まれてから結婚するまでは宮崎で暮らしてました。
結婚されてからはどちらに?
夫がゼネコンで働いてたこともあり、結構転々としましたね。
具体的な場所まで聴いても大丈夫です?
福山→広島→山梨→東京と転勤を重ねてました。
福山で暮らし始めた時には長女が産まれていたので、広島、山梨、東京で子育てを経験しましたね。
東京の頃は3人目が産まれてたので、5人家族での東京暮らし。
すごい..!!
東京で3人の子を育てるってどんな感じなんですか?
僕自身が鹿児島から出たことがないので、都会での子育てのイメージが全然湧いてなくて..
東京では基本的に電車移動だったので、なかなか子ども3人連れて電車に乗ることが出来なくて。。
広島、山梨で暮らしてた頃と比べると、あまり外出できてなかったかも。
山梨に住んでた時から比べたら公園に行く回数も減ってたと思います。
子ども3人連れての電車移動は、想像するだけで難しそう..
子どもを遊ばせる場所や連れていきやすい店の情報って、どうやって取得してたんですか?
広島や山梨で暮らしていた頃は、子育て支援センターを利用して病院や遊ぶ場所の情報を入手してました。
ただ、東京に住んでた頃は行けてなかったですね。
良く行くお店の常連さんと仲良くなって、そこでお店の情報を仕入れたかもです。笑
なるほど!
一般的じゃない情報が得られるから、通い詰めて常連さんと仲良くなるパターンめっちゃ良いですね!
あと、そもそも東京には友人がたくさん住んでたんですよ。
私自身、高校が音楽科だったこともあって、ほとんどの友人が進学や就職で上京してたので。
我が家に集合して子ども達とも遊んでくれたり、楽器持ってきて演奏会してくれたり、私としては毎日すごく楽しかったんです。
東京からいちき串木野市へ移住したのは、旦那さんの転勤がきっかけで?
いやっ、転勤ではなく転職ですね。
東京での暮らしに夫婦共々疲れてしまって。。
おお..
これはやばいぞ..って思うぐらい、夫婦共に落てしまった時期があったんですよ。
旦那の実家がいちき串木野市なんですけど、ちょうど色々なタイミングが重なって、いちき串木野市役所の試験を受けさせたら合格して。笑
それが移住のきっかけですね。
なるほど!
いちき串木野市役所は全国転勤が無いので、そこからはずっといちき串木野市で暮らしてます。
ここの場所で暮らし始めて10年目になりますね。
あっという間!
転勤族だった頃に少し話を戻すんですけど、1~2年おきに住む場所が変わるわけじゃないですか?
今振り返ってみて、一番大変だったなって感じることは何でした?
うーん、、孤独ですかね。
孤独?
結婚当時私は20歳だったんですけど、子育て自体が初めての上に見知らぬ土地で生活するわけじゃないですか。
頼れる人が誰も居ない状況だったし、そもそもどこに頼ったら良いかも分からなくて。
今はスマホが普及してるから調べようと思ったら何でも調べられますけど、15年前だとそういう社会じゃなかったわけですもんね。
そうなんです!
気軽に頼れる人も居ない中で「私が病気で倒れたら子ども達はどうしよう。。」って常に思ってました。
「何かあった時に私一人で子ども達を守らないといけない」っていう不安にずーーーっと押しつぶされそうだった。
旦那さんが忙しすぎてほとんどワンオペ&見知らぬ土地だったら、それは不安ですよね。。
いちき串木野市に来て一番良かったことは、ずっと抱えてた不安が半分ぐらいに軽減されたことですね。
家事育児に参加してくれる余裕が夫に出来たこと&隣に旦那の実家があることで、ストレスが大幅に解消されています。(ありがたい!)
いちき串木野市へ移住してみて最初に感じた印象って、覚えてる範囲で何かあります?
近所の方が優しいなぁって感じましたね。
東京に住んでる時って、子育て支援センターに行って先生やママとしゃべるぐらいしか人付き合いがなかったんですよ。
なるほど!
我が家の移住先が元々旦那の地元だったことも大きいとは思います。
知ってくれてる人が多い分、子ども達のことも含めてなんとなく気にかけてもらえてる感覚があると言いますか。
近所の方々に適度な距離感で見守ってもらえるって、めっちゃ良いですね!
逆に、東京で子育てしていた時には感じなかったような、いちき串木野市で感じているイヤな部分ってありますか?
「田舎あるある」を教えていただけたら嬉しいです!
そうですね..ご近所さんとの関係性が都会と比べて濃いなとは思いますね。
良い面もあるんですけど、プライベートな話題が噂としてすぐ回って来たり。笑
あー!めっちゃ分かります!
ご近所さん&職場&プライベートの距離感って、すごく難しいですよね。
仕事とプライベートの距離感が近いと、仕事でちょっと関係性がこじれた瞬間にプライベートの方までしんどくなっちゃうみたいな。
それはあるかも。
結婚してからずっと転勤族だったので、いちき串木野市に来るまであまり気にしたことなくて。
あ!
あと、幼稚園との関わり方ですごく感じたことがあって。
なんでしょう?
山梨&東京の幼稚園に通った後、いちき串木野の幼稚園に来て感じたことなんですけど、山梨&東京の幼稚園では親が役員として活動することがほとんどなかったんですよ。
でも、いちき串木野の幼稚園に入ったら、お父さんもお母さんも何かしらの役員活動に参加することを求められて。
なるほど。
「私も旦那も役員活動に参加しないといけないとしたら、下の子の面倒はどうするんだろう?」って疑問に思ってたら、「おじいちゃんおばあちゃんに預ければ良いんじゃ?」って言われたことがあって。
おお..
「親戚が面倒みてくれる前提で活動決められてるのってなんでだろう?」とは思いましたよね。
そこで結構苦労したので、共働き世帯のことも考えてくれてる役員活動の少ない幼稚園に変えたんですよ。
それ、めちゃくちゃ良い情報!
都会で当たり前のように共働きしてる子育て世帯が、田舎暮らしを求めて地方に来た時に受けるストレスの種類として結構大きいかもしれないと思いました。
これはいちき串木野に限らず、田舎に根強く残ってる空気かもしれないなって。
少し話は変わりますが、石神さんが現在どんな働き方をされているのか、どういう経緯で現在に至っているのかを詳しく伺えたらなと思っていて。
ここの場所(studio hananchi)は、自宅兼スタジオになってるんですっけ?
そうです!
1階がピラティス&キッズダンスのスタジオとよもぎ蒸し、マッサージスペースになっています。
ここの家って、元々は旦那のおばあちゃん家だった場所なんです。
なるほど!
おばあちゃんもお店を営んでいた?
石神書店という名称で、教科書や文房具等を販売している場所でした。
現在スタジオとして使っている部分には、石神書店時代の棚がぶわーっと置いてあって。
すごい!
移住してから5年間は1階が我が家の住居スペースだったんですけど、3年前にリノベーションして、2階を居住スペース、1階をスタジオ&よもぎ蒸しのスペースにしました。
移住当初からピラティスを教える活動をされてたんですか?
いやっ、全くしてないですね。笑
元々、宝塚歌劇団の試験を受けたことあるぐらい身体を動かすことが大好きだったので、身体機能に関係するものをやりたくて色々探してみてはいたんですけど、ピンとくるものに出会えていなくて。
宝塚歌劇団..!!
移住して来てから数年間は「ママさん達をもっと笑顔に!」みたいな活動をしてたんですよ。
私自身が転勤族として不便を感じてきていたことが多々あったので、同じような境遇の人を少しでも笑顔にできたらなと思っていて。
素晴らしいですね..!
とはいえ、なかなか継続的に活動出来ていたわけでもなくて。
そんな時に鹿児島県主催の地域づくり講座に参加したことがきっかけで、「こんな私にも出来ることがあるかもしれない!」って思えたんです。
どんなにすごく見える人でも小さな一歩を踏み出したところから始まってるんだから、私も小さな一歩を踏みしめていこうって思えたんですよ。
最高です。
私に出来ることって何だろうって考えた時に、流れの中で「ここをリフォームしよう!」という話になったんです。
最初は1階で駄菓子屋とかやったら良いんじゃないかって思ってて。笑
駄菓子屋!笑
そんなこんなで工事の話を進めていたタイミングで、友人にピラティスのオンラインレッスンを受けてたんですよ。
出産後だった身体のケアも兼ねて。
ここでピラティスが出てくるんですね!
なんか、身体が整った感覚があったんですよ。
イライラしないし、坐骨神経痛にもならないし。
ほぉ!
「あ、これじゃん!」って思いました。
そこからは早かったですね。
「私ピラティスの資格取ります!」
「リフォームの計画を変更して1階をピラティスのスタジオにします!」って旦那に言って。笑
いや、すごい行動力。
石神さんがすごいのは大前提なんですけど、今の話ってたくさんの人の希望になる話だと思いました。
小さな一歩を踏みしめて前に進もうとし続けたからこそ、ピラティスに出会って、そこでスパーンって決断できたわけですもんね。
そうなんです。
ありがたいことに少しずつお客さんも増えてくれてるんですけど、今でも小さな一歩を踏みしめ続けることが大事だって思ってます。
ここのスタジオ運営を通して、どんな未来を思い描いていますか?
一番やりたいこととしては、ママさん達が自分の身体機能を回復させることで、やりたいことにどんどん挑戦していけるようなお手伝いができればなと思ってます。
挑戦できる人を増やすお手伝いをすることで、地域が盛り上がっていく。
地域が盛り上がることで、毎日楽しく暮らせる人が増える。
みたいな未来が理想です。
僕もその未来を一緒に目指していきたいですし、そういう人がいる地域で暮らしたいです。
私自身、産後に身体が思うように動かなかった時期が長くて、諦めてきたことがたくさんあるんです。
逆に、身体の機能が回復したからこそ、こうやってチャレンジできることも増えた実感もあって。
5人産んだ私でさえ「出来るんだ!」っていう姿を、自分自身で体現できたらなとも思います。
かっこいい。最高です。
もう少し近い将来で達成したいことって、具体的にあります?
たくさんありますけど..まずは入口にカウンターを造って受付を良い感じにしたいです。笑
よもぎ蒸しの配置も変えて、もっとお客さんが使いやすいような動線にしたいのもありますし..
あとは稼ぐことに真摯に向き合っていきたいです。
お金がないと続けられないので..。笑
めっちゃ分かります。
バランス、難しいですよね。。苦笑
ちなみになんですけど、お休みの日ってどんな過ごし方をされることが多いですか?
最近は旦那と自転車に乗ったりしてますね。
(ちょっとサボり気味ではありますが..)
自転車!競技用のやつですよね!?
ですです!
いちき串木野に移住してから始めた趣味なんですけど、街並みや景色がきれいなので、自転車といちき串木野の相性が抜群に良いんですよ!
確かに海と山が近いし、良い感じのお店も点在してるから、自転車と町全体の相性が良さそう!
そうそう!
山側に行けばアップダウンの激しいトレーニングコースがあるし、海沿いの平地を行けば綺麗な景色と平坦な道の優しいコースがあるし。
おすすめです!
自転車めっちゃ良いですね!
(僕も始めようかな..)
最後に、いちき串木野市へ移住してくる人や移住を検討している人に向けて、アドバイスをいただけますか?
自然が好きな人には移住先として向いてる町だと思います。
注意点をあげるとするなら、地域性がエリアごとに違ったりするので、移住前に情報を集めて、向いてる地域へ移住するのが良いかも。
たしかに!
田舎あるあるかもですけど、新しいことへのチャレンジに対してネガティブな意見が一定数あることも、知っておいて良いかもしれませんよね。
ですね。
私が住んでる場所は近隣住民のみなさん良い方ばかりなんですけど、近所にどんな方が住んでるかみたいなことも、移住する際には情報として手に入れられたら良さそうです!
実際に移住を決める前に町を自分たちで歩いてみても良いかもしれませんね!
ということで、今回は貴重なお話をたくさんありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました!
自分の人生をこうやって丁寧に振り返る機会なかなかないので、嬉しかったです。