【概要版】大好きな焼酎に関わる仕事がしたくて/いちき串木野で過ごす、28歳ブレンダーの毎日

プロフィール

田川大貴さん

28歳/福岡県出身/濱田酒造株式会社 ブレンド室勤務
福岡で育ち、広島大学大学院を修了後、新卒で濵田酒造に入社。
そのタイミングで、いちき串木野市へ移住。
現在はブレンダーとして、焼酎の品質を守る仕事に日々向き合っている。

移住スタイル:
Iターン
家族構成:
単身
年代:
20代
職業:
会社員
移住元:
広島

焼酎好きが高じて、ブレンダーという職人の道へ

大学・大学院では生命工学を学んでいました。
専攻を活かした就職も考えましたが、「手を動かす職人的な仕事がしたい」という思いと、学生時代に学んだ“お酒の科学”への興味が合わさって、自然と酒造メーカーを志すように。
中でも焼酎、とくに芋焼酎が好きだったので、濵田酒造への入社を決めました。
そして、入社と同時にいちき串木野市に引っ越してきました。

田川大貴さん(28歳)。福岡で育ち広島大学&大学院を経て新卒で濵田酒造へ

現在の仕事について

いまはブレンド室に所属していて、主な仕事は3つ。
①原酒の管理②ブランドの品質維持、そして③ブレンドによる新しい酒質の創造です。
いわば「お酒の味をつくる仕事」。
焼酎の魅力を最大限に引き出すために、日々、香りや味に神経を尖らせています。

仕事で大切にしていること

ブレンダーの仕事って、製造計画からボトリングまで幅広く関わるので、他部署との連携が欠かせません。
だからこそ、現場に足を運んで直接コミュニケーションを取ることを大切にしています。
指示書を書くのも大事なんですが、自分が現場を知らなかったら、そもそも適切な指示なんて出せないですからね。

現場作業中の田川さん

味覚・嗅覚との付き合い方

日々の業務で欠かせないのが、自分の五感。
とくに味覚嗅覚は命です。
酒質確認の前日は、カレーやニンニクなど刺激物を避けるようにしています。
そして酒質確認は、社内資格の「利き酒師」と一緒に行います。
彼らは100点満点じゃないと合格できない試験を突破したプロフェッショナル。僕もそのひとりです。

利き酒師のプレッシャー

実は、ブレンド室は利き酒師の管理や育成も担当しています。
だから異動してきたときに「ブレンド室に所属する以上、利き酒師の試験において不合格はありえないぞ..」と腹をくくりました。
ブレンド室に配属後初めての試験では手が震えましたね(笑)。
でも今では、その責任とやりがいを感じながら仕事をしています。

サンプリングする利き酒師の方々

いちき串木野に住んで感じたこと

最初はいちき串木野市のことを全然知らなかったんです。
でも、海が近くて魚が美味しそうだなっていう印象がありましたね。
それと、東シナ海に沈む夕日。あれは本当に美しかった。
感動して思わず写真を撮ったのを覚えています。

通勤と日々の暮らし

通勤は車ですが、会社から歩いて行けるぐらい近くに住んでます。
街がコンパクトなので、通勤時間が短くて済むのはありがたいですね。
休日は、以前はボルダリングジムによく通っていました。
最近また行き始めようかと思っています。
あと、どうしようもなく疲れたときは温泉へ。
引っ越したばかりの頃は、市来ふれあい温泉センターが近くて、よく歩いて行ってました。
あの施設、350円って安すぎませんか?(笑)

いちき串木野市のボルダリングジムで身体を動かすことが休日の過ごし方と語る田川さん

いちき串木野の暮らしの魅力

意外と交通の便がいいんですよね。
実家のある福岡に帰省する時は、車で30分ほどの川内駅から新幹線に乗ることが多いです。
スーパー、飲食店、飲み屋、駅、高速道路のインター等、生活に必要なものはほとんど近くに揃ってるのもポイント高いです。

移住を考えている人へ

このまちは、派手さはないけど、必要なものがギュッと詰まっていて、とても暮らしやすいと思います。自然も近くて、温泉に歩いて通えるっていうのも贅沢ですよね。
「刺激的な毎日じゃなくていいから、穏やかに、でも本質的に豊かな暮らしがしたい」っていう人には、ぴったりの場所だと思います。

仕事もプライベートも充実している様子がインタビュー中の田川さんの表情からも感じとれました。素敵なインタビューをありがとうございました!
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